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2026.01.28

寿命と健康寿命の著しい延長

睡眠、運動、食事の「微調整」を統合することで、寿命と健康寿命の著しい延長が期待されるのだとか。

ある研究チームが、これらの要素を英国で実施されている大規模かつ長期的な追跡調査のためのデータ基盤であるUK Biobankの約5万9000人の追跡データと連結し、生活習慣の組み合わせごとに寿命および健康寿命がどの程度変化するかを推定しています。

特筆すべき点は、3つの要素を「個別」ではなく「統合」として捉えている点で、研究チームは、睡眠、中強度以上の運動、食事の質をそれぞれ低、中、高の範囲に分類し、27通りの組み合わせで比較検討し、その結果「睡眠時間が7時間~8時間程度で、中強度以上の運動量が多く、食事の質も高い」という組み合わせが、寿命および健康寿命の延長幅が最も大きい傾向にあることが明らかとなったようです。

「複数の行動を統合的にわずかに改善することで、相加的な効果を超える可能性がある」と述べられ、例えば、睡眠のみで寿命を1年間延長しようとすると、より大幅な睡眠時間の増加が必要となる一方、運動と食事の質も統合的にわずかに改善することで、必要な改善量は減少するようです。

研究チームは、睡眠、運動、食事の質を同時に大幅に変えることが困難であることを考慮し、これら3つの要素をそれぞれわずかに改善した場合に、慢性疾患のない健康寿命がどれほど延びるかを推定し、その結果、生活習慣が特に不良な層(睡眠、中強度以上の運動、食事の質のいずれかが下位にある層)を基準にすると、睡眠を1日あたり5分間延長し、中強度以上の運動を約2分間増加させ、食事の質を若干向上させる(野菜の摂取量増加など)といった「小さな改善のセット」でも、推定上、健康寿命は約1年間延びる可能性があると示唆されています。

なお、本研究は、参加者に睡眠、運動、食事の質を実際に変化させ、その効果を測定した実験ではなく、UK Biobankのデータを用いて「生活習慣が良い人ほど寿命や健康寿命が長い傾向があるか」を統計モデルで推定した解析であり、観察された差異が生活習慣の改善の直接的な原因であると断定することはできないようで、科学系メディアのLive Scienceは、本研究について、睡眠と運動の計測期間が7日間程度であること、食事の評価が特定のタイミングで行われ長期的な変化が追跡されていないこと、そして測定されていない要因(例えば所得や住環境など)が結果に影響を与えた可能性があることを指摘しています。

それでもなお、睡眠、運動、食事を完璧に改善する前に、まずは小さく改善し、それらをまとめて底上げするというアプローチは、多くの人にとって現実的な方向性と言えますし、研究チームは、睡眠、運動、食事を個別に議論するのではなく、これら3つの要素をセットで底上げする考え方を取り入れた指針の開発につなげられる可能性があるとし、臨床現場や公衆衛生における活用方法については、さらなる研究が必要であると結論付けています。

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